ナガレダスオンガク
「ここよ」
雪は使われてない小屋を指差した
ここに詩織がいる…
そう思うだけで、はやく助けに行きたい、という気持ちが溢れ出してくる
「雪、なんでお前が…?」
田辺はまた同じ質問をした
雪は今度はちゃんと答えてくれた
「神様に許されたのよ、友達の手助けをしなさい、と…ま、今日までだけどね」
ニコッと笑うとまた話続ける
「まぁ、大半は詩織ちゃんの夢の中だけどね、出てきたのは」
そういうと、雪の体は段々光の砂のようになっていく…
「時間よ、はやく行って」
雪はまたニコッと笑い
「今までありがとう」
そう伝えると、雪は天に昇っていった