ナガレダスオンガク
田辺はガクッと膝をついた
けれど俺達は悲しみの余韻に浸る暇はなかった…
「田辺…助けに行こう、詩織を」
重い口を開き、俺は田辺にそういった
なにかふっきれたのか、田辺はすぐに立ち上がり
「あぁ、行こう」
と言って、小屋に向かった
「一、ニ、の三」
バァン!
俺達はドアを蹴り飛ばした…
だがそこには誰もいない…
もうひとつドアがあったので俺はそこを開けた
「詩織ー?」
ドアを開けると…
あざだらけ、血が流れている詩織を見つけた
「詩織ぃー!」
俺はそう叫びながら近寄った…