ナガレダスオンガク

「本当だったね~」


まだニヤニヤしている田辺がこっちを見て話しかける


「で??原っぱはどこなんですか??」


千恵が不機嫌そうに尋ねる

走もいらいらしているのか田辺をにらみつけている



亮は黙り、下を向いている…



「具体的な場所はわかるけど大まかだよ??」



大まかでもなんでもとりあえず教えてほしい



「それでもいいです」

私は小さく、でもはっきりとそういった



田辺は笑うのをやめて、真剣な顔でこっちを見た





ジッとこっちを見ると、すこし悩んだ様子で黙り込んでいる



わずかの沈黙が走る…




二分くらいたった頃、田辺は決断したのか、「わかった」といい話し始めた



「場所は俺が連れて行く、ちなみに泊まる用意もしとけよ!残りの日にちは少ないからな」



といい、最後に付け足した


「場所は他県だ!宿は俺が用意しとく」


と…
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