ナガレダスオンガク
女性の声が途切れると教室には沈黙が走っていた…
無理もない…私もなにが起こったのかよく掴みきれてないから…
ひとつわかったことは…
あのオカルト話は本当だったということ…
まさか!?
そんなことがあるはずないじゃん!
私はそう信じたかった…
しかし目の前の現実にはちゃんと音楽は流れていて、亮が音楽の犠牲になろうとしているということ…
「本当、だったね」
千恵がぽつり、とつぶやいた
走はこくりとうなずき、亮を見る
亮は縮こまってガタガタと震えていた…
私はその状況を見ているだけだった
時間は四時十五分を回ったとこだった…