ナガレダスオンガク

「おっちゃん!りんご飴ふたつ!!」


屋台に着くと三十代のおじさんがりんご飴を売っていた


「おい!俺はおっちゃんじゃねぇぞ、ボウズ」


店主のおっちゃんは笑いながら亮を小突く


「ありゃ?まちがえちった!よく見りゃハンサムな兄ちゃんじゃん」


おどけたようにいう亮が面白く私は吹き出してしまった


失礼だけど面白い…


笑いを堪えながらいい即席コンビだ、と思った


「いうじゃねーか!気に入った!りんご飴サービスだ!彼女にでもあげな」


そういってりんご飴を三つくれた


お会計はいいらしい…気前のいい人だなぁ、と私は思った


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