ナガレダスオンガク
五日目

チッチッチッチ


朝、目覚めると部屋には時計の針の音だけが響いていた


私は最後の雪さんのいう言葉を思い出していた…



---助かるようにがんばって---



という言葉…




もうひとつ雪さんは言っていた…



それは声にはならなかったが私にははっきりわかっていた




--俊明にありがとうと伝えて--



はっきりとそういっていた…



私は今日、原っぱに行く…




洞窟…雪さんを見つけに…


< 95 / 200 >

この作品をシェア

pagetop