特別課外刑事部 -五人の刑事-
「ーーっー」
瞼を開けるとと視界がぼんやりしていた。ふかふかの何かに寝転がっているのかわからないけど背中は全く痛くない。
あれ?まだぼんやりしてるけど目の前に誰かいる?体を動かしなくても体重が乗ってるし手も押さえつけられてる。
あぁ~でも、そろそろハッキリしてきたかな?
この髪色、そして表情
あれ、もしかして…
っは!!
「こ、康くん!しっかりして下さい!!」
康くんは虚ろな瞳をしたまま顔を近づけてきている。
ヤバい、抵抗できないっ!!
そうだよね。現役高校生の女の子が成人男性に対して力で勝てるわけないもんね。それはわかってるけど!!
私の貞操の危機がー!!!
「…くる…み」
「え、ちょっ…んっ……」
いやぁぁぁーーー!!!
私のファーストキス
康くんに奪われましたー!!!
何てことだ!!
これは康くんのせい?
いいやアルカナのせいだ!!!
力じゃ康くんに敵わない
康くんが唇を離した瞬間を狙って…
「康くんの馬鹿ーーー!!!!!」
大声で叫んでやった。