特別課外刑事部 -五人の刑事-
胡桃は目を少し逸らしたが康がしっかりと胡桃を見ていて話すことができない
何故!どうして!?
ーー『…くる…み』
きゃーーーっ!!!!!!
あの時のことを思い出してしまう
不整脈が起きるよ!!
よし、こうなったら目をできるだけ逸らそう。康とは行動しないようにしようと胡桃は決めた。
「大丈夫か、胡桃」
「心配ありません!リーダー」
こんな感情で振り回されていたらアルカナ退治が出来ないじゃないか。
「しかし若者で戦車のアルカナに同化されている人を見つけるのは苦労しますね。捜索願いを出したら直ぐに片付きそうですが」
菜々子さんの言う通り捜索願いを出したほうが警察だって手柄を貰えるから一石二鳥…なのにさ。
「警察が動いてくれそうにはありませんよねぇ。証拠も少ないし」
「だけど、警察は捜査にかなり踏み切ってるみたいだよ」
康はパソコンのキーボードをカタカタと押して警察内部情報のメインセキュリティに入り込んだ。
さっすが情報処理が得意なだけある。