特別課外刑事部 -五人の刑事-
「容疑者特定の人数に合わせて調査をしているなんて、私聞いていません」
「僕も聞いてないよ。特課部は警察の中では嫌われ者だね」
アルカナを撃てないくせに特課部を見下すなんて酷すぎる。
アルカナのことになったら仕事を私たちに押し付けてくるヒゲ親父もいるぐらいだから仕方ないけど。
警察なんてやめてサンタさんになればいいのにさ、ヒゲを白くして真っ赤な服を着てソリに乗って…あぁ何か似合うかも
「えーと犯人の特徴は身長175センチの細身で黒髪。オレと何も変わらないじゃないっすか」
秀星の身長初めて知ったけど以外と高くないんだ。今時なら180センチは身長ないとモテないんじゃないの?と胡桃は首を傾げた。
胡桃は小さいから実際に年下の弟と買い物に行ったら妹に勘違いされることが多々ある。ある度に悲しくなる。
弟は、クスクス笑ってるし
よし、身長の話はお終い!!
「…被害者になりやすいのは背の低い人。女性は150以下、男性は160以下。あと見た目ひ弱そうな奴。しかし子どもには手を出さない」
康が読み上げると見事に皆さん胡桃を見た。いや確実に確実に見てる!!
「頼めるか、胡桃…」
わかりましたよ、リーダー
これも犯人…じゃなくて
アルカナ逮捕…じゃなくて
アルカナを倒すため、胡桃頑張ります
「やります!…で、格好は?」
「胡桃が通っている高校の制服でいいだろ」
「制服って…セーラー服なんですけど目立ちませんか?女子校のセーラー服ですよ、リーダー!!」
「問題ない」
問題ありますよ…
白いセーラー服
赤いリボン
「そんな姿で夜道を歩かないと行けないなんて誘拐されたらどうするんですか!?私、一度誘拐されたことあるんですよ!!」
「まわりは固めておくと。だがよくよく考えてみればセーラー服だと拳銃が隠せないな」
「ポケットに入れたら問題ないんじゃねーの?胡桃のセーラー服ってポケットあるだろ?」
秀星の言う通り確かにスカートにポケットはあるけど拳銃入れてたら歩きにくいのにな。
「必ず守る。胡桃…お前はチームを信じろ」
「…リーダー」
「決戦は今夜だ。侮るなよ」
「「「「はい!!」」」」