特別課外刑事部 -五人の刑事-
目を開けると、大介は左手で右手を抑えていた。
「逃げろっ…胡桃!!」
瞳の色もいつもの色にもどっている。一体何が起こっているの?
「…う!っぐ…つ。こい…つを抑える…から、今の…うちに」
「そんな、大介!!」
出来るはずがない!!
このまま見捨てることもできないし拳銃で撃つこともできない。
そうだ。警察…警察に身柄を確保してもらえば消えずに…
でも、私は特別課外刑事部の刑事
「く、るみ。殺して…くれ」
「大介、でも!」
「化け…もんじゃな…く今の僕の…ままいか…せてよ、胡桃」
そんなっ!!
「大介っ」
私は地面に落とした拳銃を手に取った…標準は大介の瞳
大介の瞳は金色だった。もしかしたらそこがタウの可能性が高い。今はいつものように戻っているけど、いつまた起こるかわからない。
「大介!!」
私は大介の右目を撃った。
すると大介は力が抜けたかのように地面に膝をついた。
右目には血ではくクリスタルが流れている。
大介は笑顔だった。
あと、左目
震えている手でしっかりと拳銃を持ち大介の左目に標準を合わせた
「…掃射!!!」
アルカナに対抗できる弾丸が大介の左目を突き抜けた。