特別課外刑事部 -五人の刑事-
ーーありがとう
クリスタルによって消えていく大介の声
「っ大介!!」
胡桃は大介がいた場所に駆け寄るが、もうすぐ手が届きそうなところで綺麗に消えていった。
「…ぅ…っ…!大…介っ!!」
胡桃は大介を撃った拳銃を握り理しめて大声で泣き叫んだ。
「うわあああぁぁぁぁぁ!!!」
涙が止まらなくボロボロと地面に落ちていく
どうして、どうして大介が
大介がアルカナに同化なんか!!
「何で!何で!!」
しゃがみこんだ胡桃は地面に拳銃を何度も何度も叩きつける
「アルカナなんか…アルカナなんか!!…っ…アルカナなんか!!」
そう言ってもう一度拳銃を地面に叩きつけようとしたけど…
「そこまでた。胡桃」
リーダーに止められた。
「すまない、背負わせたな。だが刑事としては正しい判断だ」
「リーダー」
いつも冷静でクールなリーダーに今の私は尊敬も何もない
「何が、正しい判断なんですか!!」
私は掴まれていた腕を振り払った
「アルカナじゃないんですよ?人一人が犠牲になったんですよ!アルカナを無くすには犠牲はつきものなんですか!!!」
私は拳銃をリーダーに投げつけた
「ふざけないで!!返してよ…返して!大介を返してよー!!」
暗い夜道に私の声は響いていた。
そして胡桃は、大切な人を失った