特別課外刑事部 -五人の刑事-
「「「クビ!?」」」
誰もが驚いた。
冷静な判断をするリーダー
しかし仲間を大切に思ってていることは皆知っている。そんなリーダーがクビを言い放つなど…
「何かの冗談ですか?」
勇気を振り絞り秀星はリーダーに聞いた。こんかの何かの間違いだ。
「冗談じゃない。本気だ」
「ははっ。なんだよそれ。リーダーにとって胡桃は駒なんですか?若くして特課部に職して、ガキな部分はあってもあいつは!」
「だからこそだ」
菜々子、康、秀星は目を合わしあい首をかしげる
「胡桃はまだ若い。やり直せるんだ。このまま無断欠勤でクビの方が良い。学生らしく生活していけばいい。だから、今回の任務についての責任は俺がとる」
そう言って、デスクで仕事をし始めるリーダー。だが秀星だけはリーダーの言い分に納得できていなかった。
確かにまだ胡桃は十六才で若く最年少
青春を謳歌する年頃が危険な仕事をするのは気がひける場合があるが、それを覚悟で刑事になったはずだからだ。
目の前で幼なじみを亡くした。しかも自分の手で撃ったんだ。アルカナに同化された幼なじみを撃ったんだ。
けど無断欠勤はよくないから連絡ぐらいしろ…と秀星は思う。
気持ちが落ち着かない…精神的に休暇をもらいたいなら、そう言えばいいんだ。
「リーダーにはわかりませんよ。身内が目の前で、しかもアルカナのせいで死んだ人の気持ちなんて」
「秀星…」
「胡桃ってウザいところあるけど、芯は通ってるし…。オレは正直辞めてほしくないっすよ。やり直せるわけないんすから」
そう言い秀星は本部室から出た。