特別課外刑事部 -五人の刑事-
その頃、胡桃というと
部屋に引きこもり布団で体を覆って涙をボロボロと流し食事ものどに通らない状態…
と、いうわけでもなく…
「あっわあわだなぁ〜」
朝からお風呂に入って体をリラックスさせていた。もちろん涙を流していた事は事実だけれども
気持ちを落ち着かせるためにも部屋にこもる事はせずにマイペースな日々を過ごしていた。
トントントンっ
「失礼しますお嬢様。お客様が参られました」
入浴室越しから聞こえた爺やの声に私はハッと立ち上がった。
「…誰が来たの?」
「秀星様でございます。お嬢様と同じスーツをお召しになっておりましたので職場の方かと」
「秀星くん?」
どうして教えてもいない胡桃の家を知ってるんだろか?
康から聞いた可能性が高いかもしれない。
でも、こんな朝に来なくても…
っあ、無断欠勤について叱りに来たのかな。でもそれってリーダーがするべきことじゃ…
まぁ、とりあえず…
「すぐに出るからリビングに案内しておいて!」
「かしこまりました」
全身あっわあわなわけだからシャワーで落とさないといけない。
あぁ、もう少しだけ入っていたいけど人を待たせるのは私の主義に反することだから急いで出よう。
っあ、あひるちゃんも忘れずに。