特別課外刑事部 -五人の刑事-
「あ~そんなぁ~どうしよう爺や!!クビなんてイヤだよ。かといって勝手に出たりなんかしたら見張り役の爺やが危なくなるし」
「お嬢様、落ち着いて下さい」
「落ち着けない!!」
本当にお嬢様なのかと思われても仕方ないような感じに焦っている胡桃
お嬢様は清く正しく美しく…かもしれないけど、今の胡桃にはそんなことどうでもよかった。
「あ、そうだ。秀星くんの携帯を使えばいいんだ!」
即座に胡桃は秀星の隣に行く
「秀星くん携帯貸して!リーダーにクビにしないで!って言いたい…じゃなくて言う!!」
っあ、でもこういう場合ってリーダーじゃなくてボスに、クビにしないで!って訴えかけたほうが言いのかな?
それとも警察の中で一番偉い人?
警視庁警視総監??
「貸すのはいいけどリーダーは胡桃は普通の学生生活を送ってほしいみたいだぜ?」
「今の私の立場で普通の学生生活を送れてると思う?私結構浮いてるんだよ?クリスチャンの女子校だから清く正しく美しくってのが必要な場所なんだよ?一応、お嬢様が通う学校なんだよ!!」
「なんか、窮屈そうだな」
「そう窮屈なの!だから携帯貸して秀星くん。腕時計型通信機でも構わないんだけどさ、とにかくクビは回避したいの!!」