特別課外刑事部 -五人の刑事-



「それは助かる。ありがとう。それしゃあ康が絞り込んだ周辺を確認に向かおう。胡桃…案内を頼む」


「了解です!」


案内できるようなほど頭よくないかもしれないけどアルカナが現れそうな場所に案内すればいい。


外の場合だと路地裏かな?よく不良がわんさか溜まり場にしていたりするけど、この辺ではそういうのは無いかな。


レムリアンモール近くの裏路地なんて遊んでばかりの不良ばかり。未成年のくせに煙草やらお酒やら…って噂を耳にするぐらいだ。


「さっすがミステリー作家だよな。会場の近くの書店には城田渚氏の作品ばかり並べられていたぜ」


「秀星くんは読まないの?本」


「オレは漫画派!」


「聞いた私が間違ってたよ」


この近くの会場で結婚披露宴をすることはマスコミも知っているからカメラとかがスタンバイしてる。


披露宴は明日なのにマスコミ関係者って大変。胡桃の母もお肌に悪いわ!何て言いながら仕事してる日々。


「一瞬とはいえ、こんな所にアルカナが現れたとは思えないな」


「でもリーダー、アルカナは人に危害を加えるなら結構ここって良い場所かもしれませんよ?」


「胡桃、それはどういう意味だ?」


「ここって人通り多いんですよ。高級レストランとかブランド品の店とか金持ちのレッドカーペットみたいな感じです」


大介に同化したぐらいなんだから次も何か仕掛けてくるかもしれない。大介のためにもアルカナに負けられない。


「偉いさん達がアルカナに同化されたりなんかしたら、簡単に手出しできねーよな」


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