特別課外刑事部 -五人の刑事-
「も、もしもし!!」
《もしもし、私だ…》
は?
……誰だよ!!
てっきりリーダーが出ると思ったんだけど予想は大いに外れた。
あ、でも…聞いた事があるような無いような気がする。
ん~誰だろ?
聞き覚えのあるイケメンボイス
《忘れたのかい?まぁ仕方ない。通信越しでしか話した事がないからな》
え、通信越し…?
「もしかして、ボスですか?」
《そうだよ!胡桃くん…わかってくれたかい?》
わかるかーい!!
通信越しっていっても殆どリーダーが対応してるし…
「あの、何か用ですか?」
《用が無ければ連絡したりしないさ。すまないが本部に来てほしい。学校には話を通しておいた》
お~ボスからの緊急招集ですか?
しかも学校に話を通して下さってるなんて感謝感激!!
毎回、特課部に呼び出されたので早退しますって教師に言うのキツいんだよぉ
しかも授業中だとクラスメートの視線が胡桃に一気に注がれるからなおさら嫌だったりする。
だけど、ボス自ら…だなんて本当にヤバい事が起こったのかな?
「ボス、今から向かいます!」
っていうか、今日初めてボスと対面するってことだよね?
あぁ、なんかドキドキする。
ドキドキで壊れ…はしないけど緊張はする。確かボスとはリーダーも会ったことがないみたいだし
「よし、行きますか!」
携帯をポケットにしまい胡桃は屋上を出た。