特別課外刑事部 -五人の刑事-
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ボスが一体どんな人が気になって気になって仕方ない胡桃は全力疾走で本部へとレッツゴー!!
って思ったんだけど…
「あ、あれ?皆さん…」
本部にはリーダー、康くん、菜々子さん、秀星くん…といつものメンバーしかいない。
あれれー?ボスは??
「胡桃もボスらしき人に呼ばれたのか?」
秀星くん、ボスらしき人って失礼じゃないの?あ、でもまぁ会ったことないからしょーがないか。
「皆さんも呼ばれたんですよね…」
「そうだよ。声からしてボスだと思うんだけど会うのは初めてだから確信なくてさ」
と、康くんが答えてくれたんだけど…何故か…何故か目を合わせられなくて私は目を逸らした。
ふ、不整脈が…。
「それにしても、私達を呼び出した”ボス”は現れませんね。緊急事態が起きたのかと思ったんですけど」
「すまないが俺も知らない。急だったからな」
菜々子さんの問いにリーダーは、上手く答えられないでいた。
当たり前。リーダーすらボスには会ったことはない。
私より特課部歴は長いけれど本当に1回も会ったことはないらしい。
「ボスって、人見知りとか?」
「秀星くん…人見知りの人がボスなんて務まるの??」
「んじゃ胡桃はどう思う?」
「……照れ屋?」
「同じじゃん!」