特別課外刑事部 -五人の刑事-


リーダーの通信機からボスの声が聞こえるー!!


《胡桃くん、本部の電話から連絡がきたにも関わらず本部に私がいない事に疑問に思っているだろ?》


「へっ!」


心読まれてる!?


《実は私の部屋からハッキングして本部の電話に繋いで君に連絡したんだよ…あはははは》


…なんか、ムカつく。


「それよりも、ボス…我々を呼び出した理由は何ですか?」


《まぁまぁ伸明くん…そう焦らないでくれ。今からモニターに見取り図を表示すから印の所へ皆を連れて来てほしい…それではよろしく。ブチッ》


ボスは言うだけ言って通信を切った。


「失礼なのはわかってるんですが…少し、イラッとしました」


「菜々子さん、私も同じです」


何だろう?

このイライラする感じ


でも、そう思っている間にモニターに見取り図が表示された。


「ここは…何処だ?」


リーダーは眉間を寄せている。

でも、その気持ちは皆同じのはず


見取り図?なのだろうけど、これは地下の見取り図で、つまり本部がある場所。


しかし、皆が知らない所に印が付けられており皆が知っている限りでは印の場所は壁の向こう。


「西側には仮眠室しかないはずなのに…。壁すり抜けられるんですか?」


「なわけないだろ。西側には仮眠室しかないし仮眠室の隣は壁」


「わかってるよ秀星くん。だから私が言いたいのは」


「つか、壁の向こうに部屋があるとか何だよ。隠し部屋ってやつ?」


無視ーっ!!

スルーしたよこの茶髪野郎!!

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