特別課外刑事部 -五人の刑事-
「とりあえず行ってみよう」
「「「了解、リーダー」」」
胡桃の話は無視された。
リーダーも無視するんですか…
でも、まぁ印の場所に行かないといけない事は事実だからついていくけど…
本当に壁しかないんだよね。
「壁だな」
リーダー当たり前です。
胡桃が特課部に入社した時から見取り図の場所は壁です。
「ドアの用にウイーンって動いたりしたら面白くないですか?」
と言いながら秀星くんが腕時計型通信機をつけている左手でその壁に触ると…
ガタガタガタガタッ!!
ウイーンッ!!
何と壁が開いたではありませんか
「マジかよ!オレ冗談半分で…」
だよね。だよね秀星くん。
誰もが冗談半分って思ったよ。
でも冗談じゃないよー!!
壁がウイーンと開いて、その先に廊下が続いてるよ!!
なに、この光景。
「見取り図によれば、この先に部屋があるらしいが…」
通信機に映るモニターを見ながらリーダーは位置を確認していた。
「驚きましたね。こんな場所があるなんて…」
「僕もそうだよ。此処に勤めるのは長いけどこんな隠し通路があるなんて…」
菜々子さんと康くんは確かに私や秀星くんよりかは長く勤めている。
でも、リーダーの方が長いはず
驚くのも無理ないはずなんだけどリーダーは相変わらず冷静だった。
「…この部屋だな」
通路を少し歩いたところに【研究室】と書かれているドアがあった
あと【危険!関係者以外立ち入り禁止】とも書かれている。
え、他に此処に来る人っているの?というかどうやって我々に見つからずにこの部屋に来れるの??
地下についてエレベーターを降りる時は一応IDカードをかざさないといけないし…。