特別課外刑事部 -五人の刑事-


「入るぞ」


リーダーの言葉に我々が頷くとリーダーは部屋のドアをノックした


「特別課外刑事本部リーダーの伸明です。こちらに伺うようボスから御連絡があり参りました」


…っていうか、ドアノブが無い。


「…入りたまえ」


聞き覚えのある声…

ボスの声…。


じゃなくて、だからドアノブが無いんだってば!!


「…あ、ドアの近くに通信機を翳すやつがある。誰でもいいから通信機を翳してくれれば入れる」


言い忘れないでください


というか通信機にそんな機能があるなんて知らなかった。


「リーダーお願いします」


菜々子さんに促されリーダーは通信機を翳した。するとドアが横に開いた。


あぁ、引いて押したりするようなドアじゃないからドアノブが無いのか


「よく来てくれた特課部の若き諸君よ」


研究室?には沢山のパソコン、沢山のモニター、沢山の器具、沢山の薬品が置かれていた。


そりゃ危ないものだらけだから関係者以外立ち入り禁止になるよね。


「私と特課部の君達と会うのは初めてだね。いやいや今まで顔を出さなくてすまなかったね」


胡桃の前に座っている男性。

背を向けているから顔はわからないけど…この人が”ボス”


「君達の活躍はリーダーの伸明くんから聞いているし特課部を立ち上げた彼からも聞いている。そもそも今日私が君達を呼び出したのには、とある重大な理由があってね」


そう言いながらボスは椅子から立ち上がり、こちらを振り向いた。


「「「「!?」」」」


胡桃達は吃驚仰天した。


「あ、あのボス…」


いつも冷静なリーダー飲めが泳いでいる!そりゃそうだ。だって…


「何でお面をしてるんですか?」


リーダーの質問にボスは…


「いやいやすまないね。私は照れ屋なもんで。しかし君達のボスでありザインを作り上げた科学者である事は間違いない!!」


嘘でしょ!!

ボスは科学者なの!!


ってか照れ屋だからって何で妖狐のお面をかぶってるわけ?そもそも部下に会うのにお面かぶるとか…。


ボスって、バカ??


照れ屋なら呼ぶなよ…。

まぁ、理由があるから仕方なく呼んだみたいだけど。

< 73 / 93 >

この作品をシェア

pagetop