特別課外刑事部 -五人の刑事-
アルカナが抗うなら私も抗い続ける
「掃射!!」
胡桃は大介に化けたアルカナを撃った
そして大介の姿をしたアルカナは消えていく…でもスーッと消えていくだけでクリスタルとして消えたりしない
「なんでっ!」
すると光景が一気に変わった
「な、なに…ここ」
上も下も周りも星空に埋め尽くされていた。まるで空に浮いているみたいになっている。
「呪縛を解いたか」
上から胡桃の目の前に現れる大きな月。そして月に仕える犬二匹。
月には顔がありジーッと私を見ていた。
「あれは私が見せていたマヤカシ」
「それじゃあ、アナタが本体」
「まさしく、その通り。私が月のアルカナだ」
胡桃は再び拳銃を構えた。
恐らく、こいつさえ倒せば月のアルカナは消えて無くなるからだ。
「私を撃つか?」
「撃ちます」
「そうか。わかった」
まるで観念したかのようにアルカナは抵抗しようとはしない
「反撃しないのね」
「勘違いするな。君には無意味だとわかっているからこそだよ、胡桃くん」
「っ!!」
「私を倒してもアルカナは次々に現れる。それでも抗うなら抗いなさい」
「…そう、させてもらうわ」
掃射!!
胡桃が月のアルカナを撃つとアルカナはクリスタルと散り散りに儚く散っていった。