お金持ちなんて大嫌い!
「そーいえば」


桐谷は一歩一歩私のいるベッドに近づいてくる。


「な、なに?」


私はベッドの上で後ずさりする。


そこへ桐谷がベッドに座り、ベッドが軋む音を立てる。


「あの時の続き、してなかったよな」


「あああ、あの時ってなに??」


「あの時って決まってんじゃん?」


桐谷は私の手首を掴む。


そう、これは、正しくデジャヴ。


「な、なに!?きゃっっ」


桐谷が私の首元に顔を埋めてくる。


「ひゃっっ」


首元にチクっとする痛みを感じる。


えっ、何これ、ちょっと、


「やめろーーーー!!!」



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