お金持ちなんて大嫌い!
お父さんは私が高校生になったら必要だろうってことで本当はケータイを買ってくれようとしていたのを私は知っていた。


でもそれは断ったんだ。


お母さんがいなくなってから、お父さんは必死で私を育ててくれてる。


お父さんにこれ以上無理はさせたくないのが私の一番の願いだった。


「お前んちがそれほどまでビンボーだったとはな」


私はその一言に怒りの糸がプッツンと切れた。



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