お金持ちなんて大嫌い!
その時、何やら遠くから吠えるような声が聞こえてきた。


「おい、アイツ休み時間にどこ行ってやがんだよ。なあ、海翔?」


「ん?ああ……」


……き、桐谷たちだ!


この話聞かれたらまずい……!


「綾乃さんっ!ちょっと違うところに移動しましょう!!」


私は急いで綾乃さんの手を引き階段を降りようとした。



「あ、結衣子ちゃん!待って、あっっっ!!」









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