お金持ちなんて大嫌い!
「だ、だったら何だって言うのよ?」


「ふーん。って、なんでそんな強気でいられんの?俺のこと誰か知ってる?」


「知ってるに決まってるでしょ。同じクラスなんだから」


すると桐谷は再びまじまじと私のことを眺め出した。


「同じクラスね〜って俺が知らねぇってことはお前、外部?」


外部……それは外部進学者のことを略している言葉だ。


「外部進学者だけど、だったら何なの?」


「だったら、覚えときなよ」


その言葉と同時に私の手首を掴み、私の後ろにある壁へと押し付ける。


「この学園では俺の言うことは絶対っていうこと」






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