お金持ちなんて大嫌い!
「やっと来たか。おせーんだよ」


私はヤツらがたむろっていた教室前の廊下にいた。


「せっかく買ってきたのにアンタはありがとうの一言もないの?」


「金は渡してるんだから、こっちが礼を言われたいくらいだよ」


「は〜!?」


やばい。私の右手がまたコイツの頬っぺたを張り倒したいって言ってる。


私は震える右手を反対側の左手で押さえた。


「これからもこき使ってやっから覚悟しとけよ」


「は?」


そんな苛立つ私を横目にコーラをグビグビと飲み干していく。



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