お金持ちなんて大嫌い!
そう明るく私の声に被さってきたのは、


「香菜ー!!!」


私は香菜の首根っこを掴みながら言った。


「アンタもお弁当あるでしょうよ!」


「だってこんなことって滅多にないじゃん。今日くらいいいでしょ!あ、七海く〜ん」


「香菜ちゃん、行こう!」


そして、毎回私がこのグループのとこに行かねばならないから、必然的に香菜も一緒で、特に七海くんと仲良くなっている。


という。


「ほら、置いてくぞ、外部」


また外部って…桐谷のやつ。


そして、桐谷に腕組みしながらこっちを睨んでくる辻峰。


ため息しか出ないんだけど。

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