お金持ちなんて大嫌い!
「あ〜ら、桜庭さんこんなところでゴミのひっくり返して、何をされているのかしら」


……現れたな。


振り向くとそこには辻峰とその派手な仲間たちがいた。


「辻峰、アンタの仕業?」


私は切り刻まれた上履きを突きつける。


「まぁ、汚らしい」


「アンタたちがしたんでしょうが」


「まぁ、そんなこと。証拠がどこにあるのかしら」


た、確かに証拠はないかもしれない。


「だいたいアナタ、楓のなんなのよ?」


「そうよ!つきまとってんじゃないわよ」



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