夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
「くっそ・・・」
『成松君、知ってまちゅか?
人に物を頼む時は・・・?』
「ちッ・・・。
言わないで下さい。」
ふッ。
『はい、よく出来ましたーー。』
あたしは成松の頭をベシベシ叩いた。
「お前、覚えてろよ。」
『はいよー。
んじゃ、ばいばい~』
~~~
『たっだいまあ~』
靴を脱ぎ、家に入る。
「おかえり。」
お母さんがあたしの顔を見る。
「何か楽しい事でもあった?」
『ぶへへ、ちょっとねー。』
お母さんは冷たい目であたしを見る。
「もう少し可愛い笑い方しなさい。」
『へいへい。・・・腹減った!』
「あんたお弁当忘れてたでしょ」
『あ、そうなんだよッ!
くっそう。』
「すぐ夕食作るからね」
『ん~』
あたしはその間にお風呂に入る事にした。