夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
―――夢を見た―――
「お~いッ
慧~~。早く来なよ!」
足踏みをしながら手を振る彼女。
『あぁ、今行く。』
静かに笑いながら彼女に近づく俺。
彼女の顔は、見えない。
もう少しで彼女のもとに行けるって所で、
俺の目の前は真っ暗になった。
『・・・おい・・・?どこだよ、ここ!?』
パニック状態になっていると、
パッ。と白い光に照らされた。
そこには、
さっき目の前にいた彼女。
「け・・い?
ごめ・・ん、なさい。も・・ダメなの。」
そう言って消えた彼女。
俺はただ、夢の中で泣き続けていた。