夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
はあッ。とため息をはいて、北条麗華は答えた。
「だからねぇッ!!貴方は成松君の事が好きなんでしょ?」
・・・
『あたしが・・・あいつを?』
「見てればわかるわよ。」
ふんッ。と鼻をならして、北条麗華は歩いて行った。
「おもしろいライバルが出来たわね。」
は?
『わ、ちょ、北条麗華ッ!ちょっと待て!』
一瞬、こっちを見て。
「そうゆう事だから。 ・・・麗華でいいわよ。」
『・・・・・』
麗華・・・?
意味わかんねーッ!!!
あた、あた、あたしが・・・あいつを・・・。
『んなわけねーよ!なッ!』
・・・一人で廊下で騒いでいた。
とりあえず、教室に戻る事にした。
『ふぅ・・・』
「あ、桜~。
どこ行ってたの?
探したんだから・・・」
可愛いッ!
『花、ごめんごめん。
ちょっとね。』
すると、前から・・・
「長かったな、トイレ。」
と言う、成松の声が。
『こんちきしょ~ッ!!!
成松、てめぇッ!!』
「え、え、桜!?
成松君、何か言ったの?・・・」
「ちょ、蒼井さん、落ち着いて。
僕、何も言ってませんから。」
・・・
『覚えてろ・・・』
あたしはそう呟いて、成松を睨みつけた。
ふんッ。
あたしがこんな奴、好きなわけ・・・
「成松く~んッ。
あのね、今日は一緒に帰らない?」
ない・・・よな。
「萌・・・さん。
すみません、僕、今日はちょっと・・・」
また萌が来た。
「えぇ~・・・そっかあ。
残念だなあ、じゃあ、また今度ねッ!!」
上目で話す萌、
『うえッ』
やべ、声に出たあッ。
萌は・・・睨んでいた。
『はは・・・ははは』