夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
*始まり
ピッッ・・・ピピピピピピ・・・ピピ
朝起きて、一番に聞こえるのは、目覚まし時計のうるさい音。
"バンッ"
『うるせぇ・・・』
むくっ、と起き上がり、
音をたてながら階段を降りる。
『おはよ~ん』
そう言うのはあたし、
蒼井 桜(アオイサクラ)
高校1年生、か弱い女の子ッ。
曲がった事が大嫌い。
好きなのは・・・ゲームッ。
「自分でか弱いとか言ってないで、
さっさとしたくしなさい。」
と、お母さんが一言・・・。
『ちぇッ。
へいへい、わかりましたよー』
唇ととんがらせて答える。
適当に朝食を済ませ、
制服に着替える。
『ねみぃ・・・』
高校に入学して2ヶ月、高校生活には慣れた。
それでも、未だに早起きには慣れない。
(昨日ゲームやりすぎたかな・・・)
頭をボリボリ掻きながら、あくびをする。
『んじゃ、行ってくんべーー』
「はいはい、行ってらっしゃい。」
『うぉぉ、暑いッ』
あたしはいつも通り学校に行く。