夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
花と話しているうちに、
授業が始まっていた。
「ちょっと!!!蒼井さん、小谷さんッ。
貴方達、聞いてるの?」
眉間にしわを寄せながら言うのは・・・
誰だっけ・・。
ま、いいや。
「すみませんッ」
花は必死で謝っている。
誰かわからないおばさんが、
あたしを見つめる。
軽く舌打ちをして、
『・・・先生?
そんなに見つめられても・・・』
乙女チックな声で話す。
おばさんは咳払いをして
ふざけるのもいい加減にしなさい。
と言った。
『・・・へいへい、すみませんでした』
おばさんは黒板の方がむいた。
と、思ったら
「蒼井さんッ!!貴方、自分の部屋・・席に戻りなさいッ」
おばさんは席と部屋を間違っていた。
『あたしの部屋、どこですか?』
「席に戻りなさいッ」
そう、おばさんが言う通り、
あたしは誰かの席に座っている。
『ねぇ、花。
ここって誰の席だっけ?』
小声で話す。
「え、確か・・・
成松君の席じゃないの?」
『成松?誰だ、それ。』
「桜、知らないの?」
花が驚く。
すると、教室の扉が開き、
男の子が入ってきた。