夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
~昼休憩・・・~
『んが~~。
腹減ったあああ。
花、ご飯食べよーー』
「あ、うん。
食べよう。」
あたしは椅子を引きずりながら花の机に移動する。
でも、上手く進めない。
『あ゛ーーッ、くっそッ。
おいこら、成松ッ!!
おめぇの机、邪魔だよッ』
短気のあたしは・・・キれていた・・・。
「あ、あ・・・
すみません。」
"ガタガタ"
音をたてて机を移動している。
そんな成松を無視してあたしは花のもとに。
『花~。
おまたせ~』
「別に待ってないけど・・・。」
困ったように花は笑う。
『あぁ・・・
なんかさ、成松の机が邪魔だったから遅くなったんだよー。』
「桜、声大きいよッ」
一人で焦っている花。
『別にそんなに焦る事じゃないよ。
まあ、どうでもいいから食べよッ。』
「そうだね。」
ニコッと笑って花は鞄からお弁当を取り出す。
『あたしもあたしも~~』
鞄を探る。
"ガサゴソ・・・"
『あ・・・れ?』
ちょ、待てよ。
弁当が・・・ない・・・。
『うっそだろーーー!?』
あたしの声にクラスの全員が振り返ったのは言うまでもない。
「どうしたの!?」
花が驚いた表情であたしに聞く。