夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~
休憩も終わり、
5限目が始まる。
始まりのチャイムと共に
あたしには睡魔が襲う。
(ねみぃ・・・。
寝るか・・・)
あたしは授業が始まる前に眠りについた。
ちなみに、あたしの席。
前
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===花==
==成===
===桜==
======
後
こんな感じで。
寝るにはちょうどいいーー。
みたいな。
"バコッ"
頭に痛みが走った。
『うぉぃ、こらあ。
誰だ、あたしの昼寝を邪魔するやつはよぉッ!!』
寝起きが悪いあたしは怒鳴る。
「蒼井、今は昼寝をする時間じゃないぞ。」
『んあ?お、じっちゃんじゃんか!
そうならそうと言ってくれよー』
「・・・授業を続けるぞ。」
『無視かよッ』
ちなみに、じっちゃんってのは
あたしのじっちゃんじゃなくて、
定年前のじっちゃんだから、じっちゃん。
じっちゃんの持っている教科は。
なんだっけな、社会・・・?
『じっちゃん!質問でございますッ』
手をビシッと挙げて声を張り上げる。
「はい、じゃあここは・・・」
あたしの言葉を無視して授業を続けるじっちゃん。
イラっときたあたしは、
『なんだよ、じっちゃんのはーげッ』
じっちゃんは軽く舌打ちしていた。