夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~


なんだかんだで
学校を終わり、下校時間。
あたしは眠いし腹減ったで。
直行で家に帰る事にした。

靴を履き替えている時、前に成松の姿を見つけた。
あたしはそっと近づいて

『わあッ!!』

「うぉッ!!」

あたしの作戦通り、成松は驚いていた。

「あ?なんだよ・・・」

ん?なんかあきらかに
さっきまでと態度が違うッ!

(おッ!?
あれじゃね!?あれだよ、漫画であんじゃん!
王子様が・・・実は性格最悪~とかさッ)

『成松、お前、家こっちだったのか?』

あたしはわくわくしながら話し出す。

「まあな。
てか、お前、明日はちゃんと弁当持って来いよ」

『わかってますよーーッ!!
なあ、成松成松、』

「なんだよ、うるさい。」

『お前、会話して相手があたしだって忘れてんだろ』

成松はハッとして、

「お前・・・言うなよ。」

『ん?ん?ん?
どうしよっかな~??』

成松は無言であたしを睨む。

『んぉ?
あたしにむかって・・・いいのか?
そんな態度・・・』

あたしはニヤッと笑う。
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