真夜中の訪問者
『【時空を操る】力を手に入れ、その事故があった過去に戻ろうとしているんやろなぁ。』
「でも、それだと、相楽の血は亜璃子さんで途切れる。」
『そう。その矛盾は一番誰を苦しめるか知ってるか?』
「誰って…。所長じゃないのか?」
『一番苦しむのは、お前や、棗。もう、お前は逃げられへん状況になってるんや。』
奏は高らかに言い放ち、去っていった。
訳が分からない。
でも、良く考えると、俺の存在する意味が無くなる。
そう考えると、一つの考えが浮かぶ。
結局俺は一人なんだ…
亜璃子さんも消えてしまったから…