真夜中の訪問者



『なにぼーっとしてるのよ。』



「ぼーっとはしてない。」



『してる。仕事いいの?』



相変わらず鼻にかかるような話し方をしている



「……。今何時だ?」




『今?7時半。』



「やばっ!遅刻!」



慌てだした俺を見て、クスクス笑いながら言う。



『うっそ~。もう、8時よ。しかも今日、日曜日。』



「……。」




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