真夜中の訪問者




言いかけたとき、どこかで呼ぶ声がする。





『棗、棗。助けて…。』





この声を聞き、再び意識が飛んでいく。




薄れかけた意識のなか、俺は願った。





柄にもなく。





こんな風に歪んだ世界はもう必要が無いって…






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