真夜中の訪問者
『所長、だから俺は亜理紗を守るんです。
亜理紗の未来で世の中が変わると言っても過言でない。
もし、死神がいる【虚像】の世界がなくなったとしても、俺たちは姿を変えて、身分を変えて、生きているはずなんです。
だから、俺たちが存在を消しませんか?
なぁ、亜理紗、それでいいだろう?』
「駄目だよ。
そんな簡単に死ぬとか言っちゃ、消えるなんて言っちゃ嫌だよ?
だって、私を守るという契約は?
無効になるんじゃないの?
そんなの駄目だよ?
ママとの約束は?そんな勝手なこと許さない!!」
私は珍しく声を荒げて怒った。
すると、所長が言い放った