真夜中の訪問者



徐々に、棗の姿が薄くなる。




「ホントに消えるんだ。もうサヨナラね。もう会えないね。」




寂しそうな顔で言っていたのだろう。




棗は言った。



『亜理紗、また会おう。きっと会おう。』



そう言って棗は消えていった。



緩やかに微笑みながら…




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