真夜中の訪問者


『…りさ。亜理紗!』


誰?


私を呼ぶのは…


確認するために、目を開ける。


目の前には、父、母が心配そうな顔で私を見る。


「マ…マ、パ…パ?」


『『良かったわ。』』


確かに良かったんだ。


もう、会えないと思っていた両親に会えた。


でも、私には大きな穴が空いてしまっていた。


棗がいないということで…。


それに気づかされたのは、しばらく後のこと…。


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