真夜中の訪問者
仕方なく、より大きな音でドアを叩く。
「コンコン」
近所迷惑のことなんて考えられない。
これから出会うであろう、『相楽』の血縁者に期待してるから。
奏が担当者だと言われていた件である。
でも、相楽の血縁者専門の死神は俺だ。
そんなことを考えてるとドアが開いた。
『あのぉ、どちら様でしょうか?』
さすがに、怖がらせてはいけないと思い、変声機で声を変える。
名前は、もともと女みたいな名前だし、体格もあまり大きくないのでばれないだろう。
声を可愛らしい女の子にする。