真夜中の訪問者


死神であって死神でない。


こんな複雑な立場にいながら、



俺は今まで寿命を伝えるだけだった。



その結果、多くの相楽家の人間は“今”と言う時間を精一杯生きていけただろう。



それをサポートしていくのは普通の死神の役割なのだ。




でも、それだけでは駄目だ。



そう思わせてくれたのが、亜璃子さんだったんだ。


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