真夜中の訪問者
ちょっと怪しげだったから、逃げ腰になる。
「はぁ…。すみません、急いでるので…。」
『ちょぉ、待ってやぁ。』
バシッと手を捕まれた。
『怪しいって思ってるかも知れへんけど、怪しくないで。あたしな、人生変えたくて大阪から出てきて、店オープンさせてん。』
「えっ。人生変えたくて?」
思わず、顔をあげその人を見た。
すると、その人は言う。
『あっ、イメージ通り!なぁ、髪、無料(タダ)で、切ったげる。』
「えっ?」
『さぁ、入って、入って』
そして、その人城山弥景さんに連れられ、店に入った。