真夜中の訪問者
『なんで無反応なんだ?何か言うことがあるだろ。』
何を言えば良いのか分からず…
「棗…。お久しぶり。」
『そうじゃなくて他には何か無いか?』
不機嫌そうに無いか?ってあるけど、言って良いの?
「なんで勝手にお茶なんて飲んでるの?」
悪びれた様子を見せず言った。
『暇つぶし。今日は家にいるんだろうなって思って来たのに、いないからなぁ。』
行動をとやかく言われるのは嫌いだ。
「どこでも良いじゃない。後5ヶ月の命だし。楽しいことして過ごすくらい。」
『なかなか、言うなぁ。』
顔を歪ませながら、棗が言った。
「で、何の用があってきたの?」