真夜中の訪問者
にっこり笑って、亜璃子さんは言う。
『冗談よ。所長にはちゃんと言っておいたわ。』
「何を?」
首を傾げて聞く俺に向かって誇らしげに言う。
『棗くんには私たちの特別任務を与えたからって。』
「亜璃子さん!俺は死神ですよ。」
驚いて叫んだ俺に、亜璃子さんは落ち着いた様子で言う。
『知ってるわ。相楽家を守るためのね。』
その声の調子では、断る事が出来ないって感じた。
「特別任務とは?」
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