真夜中の訪問者
亜理紗の暴走を止めるって…
「具体的なことは所長に…」
『言っておいたわ。あの子があの調子だと、必ず半年で死ぬわ…。』
でも、こんな無理難題はいかにも亜璃子さんらしい。
「どうやって説得したのですか?」
ケロッとした顔で言い放つ。
『簡単な事でしょ。末裔は一番血が濃いのよ。力が強すぎて近寄れないわ。』
そして、時々、主語が抜けるため確認する。
「死神がですか?」
『そう。相楽家専門以外はね。棗くんに死なせてもらうしか無いんですもの。』
「所長は…」
ここが一番気になる。
『おそらく、棗くんでは役に立たないと思ってる。』