年の差400歳?!
ガタガタ。
ハァ、ハァ。
何かの息遣いのような音も聞こえる。
本当に何?
生き物なんていれた覚えないよ?
私はダンボールを開いた。

「お主は何奴だ?」
は…い?
そこにいるのは明らかにこの時代にいるはずがない人。
「え、っと、あの…誰でしょうか?」
突然のことに固まる私とその人物。
「何奴だ?」
なにやつって言われても…。
「立花夏希です。」
「立花…、聞いたことがない名だ。」
そりゃあそうでしょうね…。
「あなたは?どうしてここに?」
「それがしにもわからない。三河へ向かって森を走っていたはずなのだが、気がついたらこのような奇妙なところにいた。」
奇妙って…。
人の部屋なんですけど!
「失礼ですが、何歳ですか?」
明らかに私よりは年上だ。
「33だ。」
私より14歳も上。
とりあえず落ち着こう。
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