年の差400歳?!
幸村さんが消えた後、私は1人で薄い朝食を食べた。
私なんでこんなマズイご飯食べてるんだろう。
もしかしたらすぐ現れるんじゃないかと思って、幸村さんの分の朝ご飯にラップをかけて冷蔵庫にしまった。

「おはよう、夏希。」
あ、優だ。
そうだ、私には優がいるんだよね。
「おはよう。」
しまった、声に気分が現れすぎてる。
「夏希、どうかした?」
私に手を伸ばす優。
「いや、なんでもない。」
不意に、優の手を避けてしまった。
「なんかあったなら、俺に話せよ。」
優はいつもより強く抱きしめてくれた。
だけど、どうしてなの。
心が空っぽなの。
優、私はあなたの彼女失格だよ。
「大丈夫だから、ごめん。」
そう言って優の手を解き、私は足早にその場を去った。
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